[Deepthink]
重戦機エルガイム wikipedia より引用 » [ 引用元 ]
『重戦機エルガイム』(じゅうせんき(ヘビーメタル)エルガイム、HEAVY METAL L-GAIM)は、1984年(昭和59年)2月4日から1985年(昭和60年)2月23日まで名古屋テレビ(現・メ〜テレ)・テレビ朝日系で毎週土曜日17:30 - 18:00で全54話が放映された、日本サンライズ(現サンライズ)制作のロボットアニメ。
後にOVAや、渡辺由自によるノベライゼーション、池原しげとによる漫画化作品および、白石琴似による再構成漫画『UNDER THE SUNS』が制作されている。
『聖戦士ダンバイン』の後番組として製作。監督は富野由悠季。「若手スタッフの育成」を主眼に置き、北爪宏幸や大森英敏といった20代を中心としたスタッフ編成がなされた。中でも、当時23歳だった新人デザイナーの永野護は、日本サンライズ制作のオリジナルロボットアニメとしては初のキャラクターとメカニックの両方のデザインを担当するという大抜擢を受けた。
物語の前半は主人公ダバ・マイロードの成長を軸に富野自身が手掛けた『無敵鋼人ダイターン3』や『戦闘メカ ザブングル』に通じる軽いノリのコメディタッチで展開されており、優柔不断なダバを二人のヒロインが取り合うというラブコメ的要素の強い演出がなされていた。中盤、ダバが滅亡したカモン王朝の末裔であることが明かされ、カモン王朝を滅ぼした悪の支配者を打倒するという貴種流離譚的な展開となった。ダバらは苦難と激闘の末に敵を倒すが、ダバは新たな統治者となる道を選ばないエンディングを迎える[1]。
また、敵側のポセイダル軍に対して主人公側は反乱軍という構図や、登場人物が使用する光の剣「セイバー」などに、『スター・ウォーズ』の影響も見られる。永野は後年、漫画情報誌「コミッカーズ」1997年8月号で同作品を好きな作品として挙げており、その影響が大きかったことを語っている。
本作品は同時間枠の前2作『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』同様に「主役メカ交代」のスタイルを踏襲しており、番組タイトルでもあるエルガイムが前半の主役メカ、後半はエルガイムMk-IIが主役メカとなるが、最終回では前半の主役メカ・エルガイムが最後のボスを倒す見せ場を飾る。
監督主導という本来型の体制をあえて崩し、スタッフ主導という意欲的な体制で制作された本作品だったが、富野らしいエゴイスティックな人間ドラマと、シリーズ構成の渡邊由自による王道ストーリー、永野の作り上げた設定がお互いを刺激し合うという図式には至らず、どこかかみ合わないまま終わってしまった感が強く、物語としては今ひとつ弾みがつかなかった。当初の予定の全50話から4話延長されている(49話で敵の本拠地に突入するのは延長前の名残り。本来はこのまま50話で決着を付ける予定であった)。作品の評価は今ひとつとなった本作品だが、永野が提示したメカの設定は後のリアルロボットに多大な影響を与えており、リアルロボットの新機軸としても永野の出世作としても記念碑的作品であると言える。
公式には永野護が担当したのはキャラクターデザイン及びメカニカルデザインのみだが、実質的な物語の世界観の構築も彼の手によるものとされる。これはデザインを行うにあたりその文化的な背景を確立させる必要があったことから、永野自身が物語には表れないものを含め様々な設定を創作したためである。彼は後にアニメ雑誌ニュータイプ1985年6月号誌上の「バイストンウェル物語」特集において、エルガイムのストーリーは、エルガイムの前作である『聖戦士ダンバイン』に登場する妖精の長、ジャコバ・アオンが所有する水晶球内で展開されるおとぎ話であると発言している。
しかしその一方で、(バイストン・ウェルの世界に登場する)妖精が存在することが理解できないとの発言もしている。この妖精フェラリオ達の棲む水の国「ウォ・ランドン」の上層には選ばれたものだけが入ることを許される「オージ」なる領域が存在し、エルガイムの物語に登場するオージもしくはオージェの名もその領域に由来するものと考えられる。この「オージ」のさらに上層にはバイストン・ウェルの宇宙といえるべきものが存在[2]しており、その宇宙の果てにペンタゴナワールドやガンダムシリーズの世界が存在するとも一部のアニメ誌の記事にて明言している。
永野は本作品の世界観を構築する際に年表や過去の歴史など膨大な裏設定を起こしており、角川書店から発行されたムック『重戦機エルガイム-2』やラポートから発行された書籍『重戦機エルガイム大辞典』などに独自のアイデアで再構成したストーリー『ファイブスター物語』を発表した。ファイブスターとは、本作の舞台であるサンズ太陽系が5つの惑星で構成されていることによるものと推測されている(但し、その内の1つは人間が生存できる環境ではなく物語には登場しない)。ストーリーは概ね放映のものを踏襲するが、結末が大きく違っている[3]。
本作品終了後1年の期間をあけて永野は、『ファイブスター物語』(FSS)をリニューアルして発表し、アニメ誌「月刊ニュータイプ」に連載を開始した。この物語はこの永野版エルガイムをベースにしていることで知られており、アニメのストーリーは当作品の第2部に相当する。そのため本作品とFSSとの間には類似性(たとえばダバとFSSのコーラス6世のキャラクターデザインなど)が各所に見られ、両作品がそれぞれの作品の裏設定として資料的価値の高いものとなっている。
二重太陽サンズを中心に五つの惑星を擁するペンタゴナワールドは、絶対権力者オルドナ・ポセイダルの統治下にあった。そんなある日、惑星コアムの片田舎から主人公ダバ・マイロードと親友ミラウー・キャオはダバの父の形見であるヘビーメタル・エルガイムを携え青雲の志を胸に都会へと旅立つ。それは行方不明のダバの腹違いの妹クワサン・オリビーを探すための旅立ちでもあった。
突如現れそしてあっさり行き倒れた男から100万ギーンの手形をアマンダラ・カマンダラに届けるよう託されたダバは、元盗賊のファンネリア・アムや元正規軍人のガウ・ハ・レッシイを仲間に加え、盗賊や正規軍をエルガイムで退けるうちに、今の世の中は腐敗した正規軍による圧政の敷かれた世界だと知る。力による統治に反発するダバ達は、やがて正規軍と反ポセイダル勢力との戦乱に巻き込まれていく。
EX13とも。設立時のメンバーが13人だったということからの命名で、メンバーの定数は無くリーダーであるギワザ以外に序列は表立っては存在しない。13人衆の中にはポセイダルには従わず、13人衆のリーダーであるギワザに臣従する者もいる。 というのがもともとの設定だったはずだが、この設定を知らない一部視聴者の「なぜ13人登場しないのか?」という声が原因で、後のOVA作成時に定数13の席次設定が公開された。そこには13人衆ではなかった人物も含まれている。ガウ・ハ・レッシィは本編中で反乱軍に離反している。チャイ・チャーは本編中で、プレータ・クォイズはOVAで戦死している。サイ・クォ・アダーは隠棲している。
ヘビーメタルとは、アニメ『重戦機エルガイム』に登場するロボット兵器の一部呼称である。全長は約18メートル。このヘビーメタルという呼称は本編メカニックデザイナー永野護が音楽ファンであることから、その音楽ジャンルである「ヘヴィメタル」と、アメリカ陸軍で重戦車の俗称として使用される「ヘビーメタル」もしくは「ヘビーアーマー」を掛けて命名されたといわれている。ただ、監督の富野由悠季は最初この名称を「恥ずかしい」と気に入っておらず、「フロッサーシルエット」という別の呼称が考えられていた。
作中に登場するヘビーメタルに当たるメカニックはほとんど永野がデザインしたのだが、若干、永野以外の人物がデザインしたメカニックも存在する。例えばマシンナリィのゼッタ(民間用)はかがみあきらがデザインを担当[4]した。また、OVA「フルメタル・ソルジャー」に登場したオリジナル・ヘビーメタルのパゴータとサロンズも大森英敏のデザインになるものである。
機体固有の名称においても「アトール」「アシュラテンプル」といった実在の音楽バンドの名称を冠するなど、永野の音楽好きが反映[5]されたものとなっている。
本ロボットのデザインコンセプトは特徴的で、永野独特の世界観に依存するところが大きい。従来のロボットはリアルロボットというカテゴリのロボットでさえ、デザイン優先のあまり模型立体化すると人間のような自由度の高い関節の動きは不可能であったが、永野はデザイン性を損なうことなく例えば正座をさせることも可能なデザインを提案した。また、骨格と表皮(装甲)が一体化したモノコック構造だった従来とは違い、装甲と駆動機構を独立させたムーバルフレームや、360度全天リニアシートという新機軸の操縦システムの導入など、新しいアイデアを採用していた。これらのアイデアは後番組の『機動戦士Ζガンダム』にも採用されるなど、その後のアニメのロボットデザインに多大な影響を与えた。
その他、本作ではロボットの格付けという概念がある。「A級ヘビーメタル」「B級ヘビーメタル」「マシンナリィ」と分けられており、同じロボット兵器であっても前者になるほど戦闘力とデザイン性において優れているとされる。中でも「A級ヘビーメタル」は作品中で希少性の高い機体として設定されている(A級ヘビーメタルの操縦者は「ヘッドライナー」と呼ばれる)。文明の後退が起こっているペンタゴナ・ワールドでは、ヘビーメタルの製造が難しくなっている。過去の戦争時に使用された機体が、「本物」のヘビーメタルであり、それと遜色ない部品を使い、性能がオリジナルに準ずるものが「A級ヘビーメタル」である。それを補完する為に製造されているのが入手しやすい代用部品を多用した「B級ヘビーメタル」であり、もっと単純な機械の「マシンナリィ」である。物語の後半では、A級ヘビーメタルの基となった「オリジナルヘビーメタル」(例・ガイラム)が登場する。
動力源は光エネルギー。装甲面が太陽エネルギーを変換し、さらに消費したエネルギーをジェネレータで再利用するという設定。隠密行動により太陽光線を十分に受けられず行動不能となる描写もあった。浮遊する機構は劇中では総称としてフロッサーと呼ばれるが、フロッサーを装備したHMは飛行が可能となっている。またフロッサーによる滑走で走行よりも高速な移動が可能である。
デザイナー・永野護による設定では、ヘビーメタルのコントロールのために生み出された人造人間で、有機コンピュータとなる「ファティマ」の存在がある。後の永野自身による漫画『ファイブスター物語』にも登場する。テレビ本編でもエルガイムMK-IIやオージの頭部のクリスタル状の窓から人間らしきシルエットがシンボライズドコンピュータとして登場している。後に「エルガイムの世界にファティマは存在しない」という監督である富野由悠季により公式見解が示された。
設定の準備段階で永野は、MARIAという名前の戦闘ロボットを制御する女性ロボットを提案していたが、富野に却下された。ちなみにMARIAは、当時から永野が交際していた現在の妻の芸名(川村万梨阿、万梨阿の命名は富野由悠季)のローマ字表記と一致する。このMARIAは、美しい人間の女性と変わりない顔を持つFSSのファティマと違い、いかにもロボット然とした顔を持つ。これは、技術的には人間と同じ顔を持たせることができたが、この世界の女性からの猛反発があったため、という設定。また、ファティマのような人造人間と違い、あくまで機械の体である。この言わば没設定を元に、永野が「お遊び」として挿入したのが、ファティマの設定である。
1985年4月1日発行のザ・テレビジョン別冊のムック「重戦機エルガイム-2」には、『重戦機エルガイム』本編から時間軸を伸ばしたサイドストーリー、『ファイブスター物語』の星団暦年表とイメージイラストが掲載されていた。その設定によると、この「ファイブスター」はペンタゴナ太陽系の5惑星のことであり、エルガイムに搭載されているファティマはクローソー、エルガイムMK-IIはティータ、ディスティニー・テンプルはラキシスとなっている。これらのファティマが後のファイブスター物語(FSS)の主要登場人物と重なることからも分かるように、ムック掲載版『ファイブスター物語』はファイブスター物語(FSS)の初期設定と考えられる。このことから一部のファンの間では今なお重戦機エルガイム本編とムック版ファイブスター物語、そして現在のファイブスター物語(FSS)との混同を招いている。本編でのエルガイム(Mk-I)のファティマは永野護自身が存在を否定しており、永野設定の中でも『重戦機エルガイム』と、ムック掲載の『ファイブスター物語』の扱いは別となっている。但し、1984年12月5日発行のザ・テレビジョン別冊のムック「重戦機エルガイム-1」のカバーを外した表紙には、装甲が外されたエルガイム(Mk-I)の頭部が永野により描かれており、その額部分には「Clotho」がおり、前述のムック「重戦機エルガイム-2」にはMk-IIが描かれ、額にいるのは「Teeta」となっている。
すべてツクダホビー製
重戦機エルガイム はてなキーワード より引用 » [ 引用元 ]
リスト::アニメ作品//タイトル/さ行リスト::アニメ作品//セルアニメペンタゴナワールドで繰り広げられた戦乱を描いた作品。後の永野護の漫画「ファイブスター物語」の下敷きになったとも言われる。*ストーリー...
『重戦機エルガイム』(じゅうせんき(ヘビーメタル)エルガイム、HEAVY METAL L-GAIM)は、1984年(昭和59年)2月4日から1985年(昭和60年)2月23日まで名古屋テレビ(現・メ〜テレ)・テレビ朝日系で毎週土曜日17:30 - 18:00で全54話が放映された、日本サンライズ(現サンライズ)制作のロボットアニメ。
後にOVAや、渡辺由自によるノベライゼーション、池原しげとによる漫画化作品および、白石琴似による再構成漫画『UNDER THE SUNS』が制作されている。
『聖戦士ダンバイン』の後番組として製作。監督は富野由悠季。「若手スタッフの育成」を主眼に置き、北爪宏幸や大森英敏といった20代を中心としたスタッフ編成がなされた。中でも、当時23歳だった新人デザイナーの永野護は、日本サンライズ制作のオリジナルロボットアニメとしては初のキャラクターとメカニックの両方のデザインを担当するという大抜擢を受けた。
物語の前半は主人公ダバ・マイロードの成長を軸に富野自身が手掛けた『無敵鋼人ダイターン3』や『戦闘メカ ザブングル』に通じる軽いノリのコメディタッチで展開されており、優柔不断なダバを二人のヒロインが取り合うというラブコメ的要素の強い演出がなされていた。中盤、ダバが滅亡したカモン王朝の末裔であることが明かされ、カモン王朝を滅ぼした悪の支配者を打倒するという貴種流離譚的な展開となった。ダバらは苦難と激闘の末に敵を倒すが、ダバは新たな統治者となる道を選ばないエンディングを迎える[1]。
また、敵側のポセイダル軍に対して主人公側は反乱軍という構図や、登場人物が使用する光の剣「セイバー」などに、『スター・ウォーズ』の影響も見られる。永野は後年、漫画情報誌「コミッカーズ」1997年8月号で同作品を好きな作品として挙げており、その影響が大きかったことを語っている。
本作品は同時間枠の前2作『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』同様に「主役メカ交代」のスタイルを踏襲しており、番組タイトルでもあるエルガイムが前半の主役メカ、後半はエルガイムMk-IIが主役メカとなるが、最終回では前半の主役メカ・エルガイムが最後のボスを倒す見せ場を飾る。
監督主導という本来型の体制をあえて崩し、スタッフ主導という意欲的な体制で制作された本作品だったが、富野らしいエゴイスティックな人間ドラマと、シリーズ構成の渡邊由自による王道ストーリー、永野の作り上げた設定がお互いを刺激し合うという図式には至らず、どこかかみ合わないまま終わってしまった感が強く、物語としては今ひとつ弾みがつかなかった。当初の予定の全50話から4話延長されている(49話で敵の本拠地に突入するのは延長前の名残り。本来はこのまま50話で決着を付ける予定であった)。作品の評価は今ひとつとなった本作品だが、永野が提示したメカの設定は後のリアルロボットに多大な影響を与えており、リアルロボットの新機軸としても永野の出世作としても記念碑的作品であると言える。
公式には永野護が担当したのはキャラクターデザイン及びメカニカルデザインのみだが、実質的な物語の世界観の構築も彼の手によるものとされる。これはデザインを行うにあたりその文化的な背景を確立させる必要があったことから、永野自身が物語には表れないものを含め様々な設定を創作したためである。彼は後にアニメ雑誌ニュータイプ1985年6月号誌上の「バイストンウェル物語」特集において、エルガイムのストーリーは、エルガイムの前作である『聖戦士ダンバイン』に登場する妖精の長、ジャコバ・アオンが所有する水晶球内で展開されるおとぎ話であると発言している。
しかしその一方で、(バイストン・ウェルの世界に登場する)妖精が存在することが理解できないとの発言もしている。この妖精フェラリオ達の棲む水の国「ウォ・ランドン」の上層には選ばれたものだけが入ることを許される「オージ」なる領域が存在し、エルガイムの物語に登場するオージもしくはオージェの名もその領域に由来するものと考えられる。この「オージ」のさらに上層にはバイストン・ウェルの宇宙といえるべきものが存在[2]しており、その宇宙の果てにペンタゴナワールドやガンダムシリーズの世界が存在するとも一部のアニメ誌の記事にて明言している。
永野は本作品の世界観を構築する際に年表や過去の歴史など膨大な裏設定を起こしており、角川書店から発行されたムック『重戦機エルガイム-2』やラポートから発行された書籍『重戦機エルガイム大辞典』などに独自のアイデアで再構成したストーリー『ファイブスター物語』を発表した。ファイブスターとは、本作の舞台であるサンズ太陽系が5つの惑星で構成されていることによるものと推測されている(但し、その内の1つは人間が生存できる環境ではなく物語には登場しない)。ストーリーは概ね放映のものを踏襲するが、結末が大きく違っている[3]。
本作品終了後1年の期間をあけて永野は、『ファイブスター物語』(FSS)をリニューアルして発表し、アニメ誌「月刊ニュータイプ」に連載を開始した。この物語はこの永野版エルガイムをベースにしていることで知られており、アニメのストーリーは当作品の第2部に相当する。そのため本作品とFSSとの間には類似性(たとえばダバとFSSのコーラス6世のキャラクターデザインなど)が各所に見られ、両作品がそれぞれの作品の裏設定として資料的価値の高いものとなっている。
二重太陽サンズを中心に五つの惑星を擁するペンタゴナワールドは、絶対権力者オルドナ・ポセイダルの統治下にあった。そんなある日、惑星コアムの片田舎から主人公ダバ・マイロードと親友ミラウー・キャオはダバの父の形見であるヘビーメタル・エルガイムを携え青雲の志を胸に都会へと旅立つ。それは行方不明のダバの腹違いの妹クワサン・オリビーを探すための旅立ちでもあった。
突如現れそしてあっさり行き倒れた男から100万ギーンの手形をアマンダラ・カマンダラに届けるよう託されたダバは、元盗賊のファンネリア・アムや元正規軍人のガウ・ハ・レッシイを仲間に加え、盗賊や正規軍をエルガイムで退けるうちに、今の世の中は腐敗した正規軍による圧政の敷かれた世界だと知る。力による統治に反発するダバ達は、やがて正規軍と反ポセイダル勢力との戦乱に巻き込まれていく。
EX13とも。設立時のメンバーが13人だったということからの命名で、メンバーの定数は無くリーダーであるギワザ以外に序列は表立っては存在しない。13人衆の中にはポセイダルには従わず、13人衆のリーダーであるギワザに臣従する者もいる。 というのがもともとの設定だったはずだが、この設定を知らない一部視聴者の「なぜ13人登場しないのか?」という声が原因で、後のOVA作成時に定数13の席次設定が公開された。そこには13人衆ではなかった人物も含まれている。ガウ・ハ・レッシィは本編中で反乱軍に離反している。チャイ・チャーは本編中で、プレータ・クォイズはOVAで戦死している。サイ・クォ・アダーは隠棲している。
ヘビーメタルとは、アニメ『重戦機エルガイム』に登場するロボット兵器の一部呼称である。全長は約18メートル。このヘビーメタルという呼称は本編メカニックデザイナー永野護が音楽ファンであることから、その音楽ジャンルである「ヘヴィメタル」と、アメリカ陸軍で重戦車の俗称として使用される「ヘビーメタル」もしくは「ヘビーアーマー」を掛けて命名されたといわれている。ただ、監督の富野由悠季は最初この名称を「恥ずかしい」と気に入っておらず、「フロッサーシルエット」という別の呼称が考えられていた。
作中に登場するヘビーメタルに当たるメカニックはほとんど永野がデザインしたのだが、若干、永野以外の人物がデザインしたメカニックも存在する。例えばマシンナリィのゼッタ(民間用)はかがみあきらがデザインを担当[4]した。また、OVA「フルメタル・ソルジャー」に登場したオリジナル・ヘビーメタルのパゴータとサロンズも大森英敏のデザインになるものである。
機体固有の名称においても「アトール」「アシュラテンプル」といった実在の音楽バンドの名称を冠するなど、永野の音楽好きが反映[5]されたものとなっている。
本ロボットのデザインコンセプトは特徴的で、永野独特の世界観に依存するところが大きい。従来のロボットはリアルロボットというカテゴリのロボットでさえ、デザイン優先のあまり模型立体化すると人間のような自由度の高い関節の動きは不可能であったが、永野はデザイン性を損なうことなく例えば正座をさせることも可能なデザインを提案した。また、骨格と表皮(装甲)が一体化したモノコック構造だった従来とは違い、装甲と駆動機構を独立させたムーバルフレームや、360度全天リニアシートという新機軸の操縦システムの導入など、新しいアイデアを採用していた。これらのアイデアは後番組の『機動戦士Ζガンダム』にも採用されるなど、その後のアニメのロボットデザインに多大な影響を与えた。
その他、本作ではロボットの格付けという概念がある。「A級ヘビーメタル」「B級ヘビーメタル」「マシンナリィ」と分けられており、同じロボット兵器であっても前者になるほど戦闘力とデザイン性において優れているとされる。中でも「A級ヘビーメタル」は作品中で希少性の高い機体として設定されている(A級ヘビーメタルの操縦者は「ヘッドライナー」と呼ばれる)。文明の後退が起こっているペンタゴナ・ワールドでは、ヘビーメタルの製造が難しくなっている。過去の戦争時に使用された機体が、「本物」のヘビーメタルであり、それと遜色ない部品を使い、性能がオリジナルに準ずるものが「A級ヘビーメタル」である。それを補完する為に製造されているのが入手しやすい代用部品を多用した「B級ヘビーメタル」であり、もっと単純な機械の「マシンナリィ」である。物語の後半では、A級ヘビーメタルの基となった「オリジナルヘビーメタル」(例・ガイラム)が登場する。
動力源は光エネルギー。装甲面が太陽エネルギーを変換し、さらに消費したエネルギーをジェネレータで再利用するという設定。隠密行動により太陽光線を十分に受けられず行動不能となる描写もあった。浮遊する機構は劇中では総称としてフロッサーと呼ばれるが、フロッサーを装備したHMは飛行が可能となっている。またフロッサーによる滑走で走行よりも高速な移動が可能である。
デザイナー・永野護による設定では、ヘビーメタルのコントロールのために生み出された人造人間で、有機コンピュータとなる「ファティマ」の存在がある。後の永野自身による漫画『ファイブスター物語』にも登場する。テレビ本編でもエルガイムMK-IIやオージの頭部のクリスタル状の窓から人間らしきシルエットがシンボライズドコンピュータとして登場している。後に「エルガイムの世界にファティマは存在しない」という監督である富野由悠季により公式見解が示された。
設定の準備段階で永野は、MARIAという名前の戦闘ロボットを制御する女性ロボットを提案していたが、富野に却下された。ちなみにMARIAは、当時から永野が交際していた現在の妻の芸名(川村万梨阿、万梨阿の命名は富野由悠季)のローマ字表記と一致する。このMARIAは、美しい人間の女性と変わりない顔を持つFSSのファティマと違い、いかにもロボット然とした顔を持つ。これは、技術的には人間と同じ顔を持たせることができたが、この世界の女性からの猛反発があったため、という設定。また、ファティマのような人造人間と違い、あくまで機械の体である。この言わば没設定を元に、永野が「お遊び」として挿入したのが、ファティマの設定である。
1985年4月1日発行のザ・テレビジョン別冊のムック「重戦機エルガイム-2」には、『重戦機エルガイム』本編から時間軸を伸ばしたサイドストーリー、『ファイブスター物語』の星団暦年表とイメージイラストが掲載されていた。その設定によると、この「ファイブスター」はペンタゴナ太陽系の5惑星のことであり、エルガイムに搭載されているファティマはクローソー、エルガイムMK-IIはティータ、ディスティニー・テンプルはラキシスとなっている。これらのファティマが後のファイブスター物語(FSS)の主要登場人物と重なることからも分かるように、ムック掲載版『ファイブスター物語』はファイブスター物語(FSS)の初期設定と考えられる。このことから一部のファンの間では今なお重戦機エルガイム本編とムック版ファイブスター物語、そして現在のファイブスター物語(FSS)との混同を招いている。本編でのエルガイム(Mk-I)のファティマは永野護自身が存在を否定しており、永野設定の中でも『重戦機エルガイム』と、ムック掲載の『ファイブスター物語』の扱いは別となっている。但し、1984年12月5日発行のザ・テレビジョン別冊のムック「重戦機エルガイム-1」のカバーを外した表紙には、装甲が外されたエルガイム(Mk-I)の頭部が永野により描かれており、その額部分には「Clotho」がおり、前述のムック「重戦機エルガイム-2」にはMk-IIが描かれ、額にいるのは「Teeta」となっている。
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